FAQ

Q

阿弥陀如来とはどんな仏様ですか?

A
阿弥陀如来とは「南無阿弥陀仏」と唱えれば、全ての人が極楽浄土へと行けると教え広めた仏様で、如来の一尊です。 日本で阿弥陀如来の教えは浄土真宗として鎌倉時代から広まり、武士や農民を中心に多くの支持を得た仏教の宗派のひとつとなりました。阿弥陀如来は現在でも多くの寺院でご本尊として祀られており、親しみ深く有名な仏様だと言えます。
Q

大日如来と阿弥陀如来はどちらが偉いのですか?

A
阿弥陀如来は、大宇宙にガンジス河の砂の数ほどましますと説かれる 大宇宙の仏方の『本師(ほんし)・本仏(ほんぶつ)』と言われています。 「本師」とは先生のことです。 阿弥陀如来が諸仏の先生であることを、お釈迦さまは『般舟経(はんじゅきょう) 』に、こう説かれていると『口伝鈔』に教えられています。 { 三世の諸仏は、弥陀三昧を念じて等正覚を成ず。} (漢文:三世諸佛 念彌陀三昧 成等正覺) 「三世の諸仏」とはすべての仏のことです。 「弥陀三昧を念じて」とは、阿弥陀仏のお力によって、 ということです。 「等正覚を成ず」とは、仏のさとりを開かれた、 ということです。 このように、すべての仏は、 阿弥陀如来のお力によって仏のさとりを開かれましたので、 阿弥陀如来は、大宇宙の仏がたの先生なのです。 大日如来も、薬師如来も、釈迦如来も、 阿弥陀如来のお弟子です。
Q

阿弥陀如来のご利益とは、なんですか?

A
利益とは、仏教では仏さまのお力、功徳を意味します。 つまり阿弥陀如来のご利益とは、阿弥陀如来のお力、功徳のこと。 阿弥陀如来に、どのようなお力があるかといえば、一般的には、ただ単に「南無阿弥陀仏」と念仏を称えるだけで死後私たちを救う(往生させる)力があると思われていますが、全くの誤解です。 阿弥陀如来のお力は、平生、生きている時に私たちを絶対の幸福に救うお力です。 そして、絶対の幸福になるのは、いつかというと、南無阿弥陀仏の名号を聞いた一念だと、ブッダは教えられます。 { その名号を聞きて信心歓喜(しんじんかんぎ)せんこと乃至一念(ないしいちねん)せん。} (漢文:聞其名号 信心歓喜 乃至一念) 「信心歓喜」というのは、絶対の幸福のことです。 その名号を聞いた一念に、絶対の幸福になれるということです。 一念というのは、何億分の一秒よりも短い時間の極まりです。 阿弥陀如来には、生きている今、一念で絶対の幸福にするお力があるのです。 それが阿弥陀如来のご利益です。